１　趣　旨

１　趣　旨

　私たちを取り巻く現代社会は、家族、友達、職場、地域などにおける人と人との関係が大きく変貌し、結びつきが大変希薄になってきていると感じられます。こうした中、家庭内における虐待や暴力、引きこもり、学校現場では不登校やいじめ、学級崩壊、また社会においては非行や売春などと多岐に渡り、子どもたちを取り巻く諸問題は年々増加傾向にあります。

　このような問題を抱える子どもたちは、家庭環境に起因する場合が多く、支援が遅れた事により自立が困難になってしまうケースは数多く見受けられます。私たちは、こうした子どもたちと暮らす事により、本来あるべき「愛情溢れる家庭生活」や「家族の信頼と絆」を構築し、人を労わり、互いを尊重しながら、自分らしく生きる力を持てる人へと導きながら、自己肯定感を育み、生活及び社会的スキルを獲得するなど、一人で生きて行く基本的な力を持った子どもたちの自立支援活動を行いたいと考えています。

　この度、法人として申請するに至ったのは、私たちの活動や事業をさらに地域に定着させ、継続的に推進して行くこと、県内全体へ活動を広げて行くために、行政や関連団体との連携を深めていく必要があることなどの観点から、社会的にも認められた公的な組織にして行くことが最良の策であると考えたからです。また、当団体の活動が営利目的ではなく、多くの県民の方々に参画していただくことが不可欠であるという点から、特定非営利活動法人格を取得するのが最適であると考えました。

　法人化することにより、更に組織を発展、確立することができ、将来的に小規模住居児童養育事業（ファミリーホーム）や児童自立生活援助事業（自立援助ホーム）を通じて、青少年や子育て世代に寄り添った支援事業を行うことで、地域社会に広く貢献できると考えます